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▽事故は18日の早朝に発生。交通事故を起こしたタンクローリーからガソリンが漏れ出し、人だかりができた後、爆発した。
2025年1月18日/ナイジェリア、中部ナイジャ州、石油タンクローリーが爆発した現場(ロイター通信)

アフリカ西部・ナイジェリア中部ナイジャ州スレジャで石油タンクローリーが爆発した事故について、国家緊急事態管理庁(NEMA)は20日、これまでに98人の死亡を確認したと明らかにした。

事故は18日の早朝に発生。交通事故を起こしたタンクローリーからガソリンが漏れ出し、人だかりができた後、爆発した。

NEMAは18日の声明で、「複数人が発電機を使ってタンクローリーから別のトラックにガソリンを移そうとし、作業を始めた直後に出火・爆発した」と明らかにしていた。

タンクローリーの周りに集まっていた人たちが爆発に巻き込まれた。

NEMAのナイジャ州担当責任者は20日、AP通信の取材に対し、「死者数はまだ増える可能性がある」と語った。

それによると、遺体の多くは性別の見分けがつかないほど損傷しているという。

ロイター通信は18日、目撃者の話しとして、「タンクローリーの周りには動画を撮る人、漏れ出したガソリンを集めようとする人、記念撮影する人など、100人以上が集まっていた」と伝えている。

当局は18日時点で86人が死亡、55人がスレジャ市内の3つの病院で治療を受けていると明らかにしていた。

新たに死亡が確認された12人が入院中の55人に含まれるかは分かっていない。

ナイジェリアではタンクローリーが絡む事故が多発している。

ナイジェリアは世界で最も交通事故の多い国のひとつであり、毎年推定5万~6万人が死亡している。原因の大半が無謀運転とルール無視だ。

同国には貨物を輸送する鉄道システムがないため、その多くをトラックで輸送している。

警察によると、タンクローリーが絡む事故は2020年だけで1531件発生し、535人が死亡、1142人が負傷したという。

北部ジガワ州で昨年10月に発生したタンクローリー爆発事故では170人が死亡、少なくとも70人が重軽傷を負った。

ナイジェリアのガソリン価格はティヌブ(Bola Tinubu)大統領が23年5月の就任時にガソリン補助金を廃止して以来、5倍以上に値上がりしている。

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