▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は23日午後の時点で4万5317人、負傷者は10万7713人となっている。
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は23日、ガザでの停戦と捕虜解放に向けた協議に進展があったと明らかにした。
ネタニヤフ氏は議会で「関係国が仲介する協議で進展がみられた」と報告したが、具体的なタイムラインは示さなかった。
イスラエル軍は同日、ガザ地区南部ハンユニスや北部ベイトラヒヤなどへの攻撃を続けた。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラはガザ当局者の話しとして、「ハンユニスなどへの最新の空爆により数十人が死亡、多くの避難民が瓦礫の下敷きになった」と報じた。
ガザのイスラム組織ハマスは23日、「捕虜の安全を確保できるかどうかは、ガザを踏みにじっているイスラエル軍にかかっている」と声明を出した。
イスラエル軍は3カ月近くに渡ってガザ北部を包囲し、ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。
アルジャジーラによると、北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院には酸素吸入や保育器を必要とする赤ん坊を含め、400人近い患者が院内で身動きが取れなくなっているという。
イスラエル軍は22日、カマル・アドワン病院と周辺地域に避難命令を出し、攻撃を開始した。
カマル・アドワン病院の医師はアルジャジーラのインタビューで、「400人近い患者を避難させることは不可能である」と語った。
アルジャジーラによると、23日午前、カマル・アドワン病院の建屋にイスラエル軍の砲弾が直撃し、患者など少なくとも20人が負傷したという。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)はこの砲撃を「戦争犯罪」と呼んだ。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は23日午後の時点で4万5317人、負傷者は10万7713人となっている。