◎チョラク氏は議会の承認を得て新政権を発足させる予定だ。
2024年12月23日/ルーマニア、首都ブカレスト、チョラク首相(左)とヨハニス大統領(AP通信)

ルーマニアヨハニス(Klaus Iohannis)大統領は23日、現職のチョラク(Marcel Ciolacu)首相を新連立政権のリーダーに指名した。

チョラク氏は与党・社会民主党(PSD)の党首。昨年6月から首相を務めている。

12月1日の議会選ではPSDが最多得票を獲得。ロシア寄りの右派も議席の3分の1を抑えたが、他政党と連立を組むことはできなかった。

今回の議会選は前代未聞のやり直しが決まった大統領選の後に行われた。

中道と左派政党はロシア寄りの右派をシャットアウトすることで連携しているように見える。

チョラク氏は議会の承認を得て新政権を発足させる予定だ。

新政権はPSD、中道右派の国民自由党(PNL)、ハンガリー系政党UDMRで構成される。3党は大統領選の候補を一本化することでも合意している。

憲法裁判所は今月初め、大統領選第1回投票の結果を無効と判断し、親ロシア派の極右ジョルジェスク(Calin Georgescu)氏の決選投票進出に待ったをかけた。

憲法裁は人工知能(AI)を含むデジタル技術の違法な使用や、未申告の選挙資金が使用されたと指摘。また、ある候補がソーシャルメディア・プラットフォームで「優遇措置」を受け、その結果、有権者の意思表示が歪められたとしている。

大統領選の日程はまだ公表されていない。

情報機関はジョルジェスク氏の陣営がティックトック(TikTok)のユーザーに36万1000ユーロの報酬を支払い、ジョルジェスク氏のコンテンツを宣伝させたと主張している。

また情報機関は陣営がジョルジェスク氏の人気を高めるために、ロシア寄りのインフルエンサーや数万のユーザーアカウントを利用して組織的に宣伝キャンペーンを行ったとしている。

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