◎政府は当時、ロシアの妨害工作が疑われると述べていた。
リトアニアの首都ビルニュス郊外に貨物機が墜落した事故について、政府は20日、調査の結果、破壊工作の兆候は見られなかったと明らかにした。
同機は11月25日早朝に墜落、住宅1戸が全壊した。この事故により、スペイン人乗務員1人が死亡、他の3人が負傷した。地上で巻き込まれた人はいなかった。
政府は当時、ロシアの妨害工作が疑われると述べていた。
法務省は20日の声明で、「墜落したボーイング737のフライトデータレコーダーとコックピットボイスレコーダーを解析し、事故現場の証拠を調べた結果、破壊工作や不正行為の兆候は見つからなかった」と述べた。
このボーイング737は31年前に製造されたもので、貨物大手DHIに代わってスウィフトエアが運航していた。
調査は法務省が主導、米国家運輸安全委員会(NTSB)が支援している。同省は引き続き墜落の原因を調査するとしている。