◎ノロウイルスは感染力が非常に強い。重症化リスクは高くないが、体力のない高齢者や子供は注意が必要だ。
生牡蠣(Getty-Images)

カリフォルニア州ロサンゼルスで生牡蠣によるノロウイルス集団感染が報告され、少なくとも80人が嘔吐や下痢などの症状を訴えた。

ノロウイルスは感染力が非常に強い。重症化リスクは高くないが、体力のない高齢者や子供は注意が必要だ。

ABCニュースによると、この集団感染は12月3日にハリウッドで行われたロサンゼルス・タイムズ紙のベストレストラン101選を祝うイベントに端を発している。

ノロウイルスは米国の食中毒の主な原因となっている。その症状としては、胃痛、発熱、頭痛、体の痛み、脱水症状などがある。

ロサンゼルス郡公衆衛生局の広報担当はABCの取材に対し、「現時点で、このイベントに参加し、生牡蠣を食べた80人以上の参加者から病気の報告があった」と語った。

それによると、このイベントで提供された生牡蠣はパシフィック・ノースウェスト・シェルフィッシュ社(Pacific Northwest Shellfish Co.)とファニー・ベイ・オイスター社(Fanny Bay Select oysters Co.)のものであった。

牡蠣のパック日は11月25日以降と記載されており、賞味期限は12月13日であった。

食品医薬品局(FDA)は18日、この集団感染を受け、全国のレストラン、小売業者、消費者に対し、ノロウイルス汚染の可能性があるとして、問題の生牡蠣を販売したり食べたりしないよう警告した。

2社は同期間中に販売した生牡蠣パックの回収を進めている。

疾病対策センター(CDC)によると、生牡蠣を食べる際は腸炎ビブリオに特に注意する必要があるという。

腸炎ビブリオが牡蠣の見た目や匂い、味を変えることはなく、米国では毎年、約8万人がこの菌に感染し、100人前後が死亡している。

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