◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は12日午後の時点で4万4835人、負傷者は10万6356人となっている。
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イスラエル軍が12日、パレスチナ・ガザ中部ヌセイラトの難民キャンプを空爆し、少なくとも33人が死亡、数十人が負傷した。ガザ当局が明らかにした。
それによると、この空爆により、複数の建物が全壊し、多くの避難者が瓦礫の下敷きになったという。
ガザ当局はこの空爆を「大虐殺」と糾弾。子供や女性を含む少なくとも33人が死亡し、行方不明者の捜索が続いていると明らかにした。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラはガザ当局者の話しとして、「この地域にイスラム組織ハマスの拠点はなく、イスラエル軍は何もないことを知ったうえで、子供や女性が身を寄せる建物を狙い撃ちした」と伝えている。
ロイター通信によると、ヌセイラト近郊で活動するイスラエル軍の戦車部隊が難民キャンプに向けて砲弾を複数回発射し、掘っ立て小屋やテントなど、複数の避難所が跡形もなく吹き飛んだという。
SNSで拡散した写真には倒壊した建物の瓦礫の中で血まみれになっている幼い子供たちの姿が写っていた。
ロイターはヌセイラトだけで30人以上が死亡、約50人が負傷したと報じている。それによると、犠牲者のほぼ全員が同じ家族とみられる。
停戦とイスラエル人捕虜の解放に向けた交渉が続く中、イスラエル軍は完全包囲した北部を含む複数の地区を執拗に空爆している。
イスラエル軍は2カ月以上に渡ってガザ北部を包囲し、ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。
中東歴訪中のサリバン(Jake Sullivan)米大統領補佐官(国家安全保障担当)は12日、ガザ紛争の停戦合意が近いと示唆した。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は12日午後の時点で4万4835人、負傷者は10万6356人となっている。