◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は12日午前の時点で4万4835人、負傷者は10万6356人となっている。
イスラエル軍が12日、パレスチナ・ガザ地区の複数の地区を空爆し、過去24時間で少なくとも30人が死亡、99人が負傷し、行方不明者の捜索が続いている。ガザ当局が明らかにした。
それによると、北部とガザ市の一部地域にミサイルが着弾し、複数の建物が全壊したという。
この地域を訪れている米ホワイトハウスのサリバン(Jake Sullivan)大統領補佐官(国家安全保障担当)は12日、停戦合意が近いと示唆した。
停戦とイスラエル人捕虜の解放に向けた交渉が続く中、イスラエル軍は完全包囲した北部を含む複数の地区を執拗に空爆している。
イスラエル軍は2カ月以上に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。
ガザの保健当局は12日、イスラエル軍の空爆により、人道支援物資の搬入を警備していた警備員13人が殉職したと明らかにした。
北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院では医師が空爆に巻き込まれ死亡したと伝えられている。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は12日午前の時点で4万4835人、負傷者は10万6356人となっている。
パレスチナ通信(WAFA)は12日、イスラエル軍がガザ市の2つの地区に退去命令を出したと報じた。それによると、イスラエルは空爆に先立ち、2地区の6つの居住区に退去を命じたという。