◎刑務所に収監されているジャーナリストの数も増加傾向にあり、昨年の427人から520人に急増した。
国際ジャーナリスト連盟(IFJ)は8日、今年仕事中に殉職した報道関係者が確認できているだけで104人に達したと明らかにした。
それによると、最も多くの犠牲者を出した国はパレスチナ自治区で、23年10月7日に紛争が始まって以来、少なくとも138人の報道関係者が殺害された。今年の死者は55人で、全員パレスチナ人であった。
刑務所に収監されているジャーナリストの数も増加傾向にあり、昨年の427人から520人に急増した。
IFJのベランジェ(Anthony Bellanger)事務局長は声明で、「この数字は報道の自由がいかに脆弱であるか、ジャーナリストという職業がいかに危険であるかを改めて示している」と悲しみを表明した。
またベランジェ氏は国際社会に対し、ジャーナリストの命と報道の自由を守るよう要請した。
IFJによると、中国と香港当局は今年、135人の報道関係者を逮捕したという。
死亡者数は年末までにまだ増加すると予想され、昨年の合計129人を上回る可能性がある。
IFJは独自に集計を行い、国境なき記者団(RSF)が公表する数字を上回ることが多い。RSFは今週中に最新の集計を発表する予定だ。