◎カイバル・パクトゥンクワ州はアフガニスタンと国境を接し、近年テロが多発。その多くにTTPが関与している。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル(Getty Images)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で治安部隊がイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の拠点を急襲し、22人を殺害した。陸軍が7日、明らかにした。

それによると、治安部隊はTTPに対する複数の作戦を決行し、過去24時間で22人を無力化したという。

摘発は北ワジリスタン地区など、少なくとも3地域で行われ、銃撃戦により陸軍兵士6人が死亡した。

それ以上の詳細は明らかになっておらず、TTPは声明を出していない。

カイバル・パクトゥンクワ州クラム地区では同日、正体不明の武装集団が検問所を襲撃し、治安要員6人が死亡、7人が負傷した。犯行声明を出した組織は確認されていない。

カイバル・パクトゥンクワ州はアフガニスタンと国境を接し、近年テロが多発。その多くにTTPが関与している。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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