◎シモーヌ氏は1日、野党MGCの大統領候補に指名された。
アフリカ西部・コートジボワールのバグボ(Pascal Affi N'Guessan)元大統領の元妻が2025大統領選への出馬を表明した。現地メディアが1日に報じた。
それによると、シモーヌ(Simone Ehivet)氏は1日、野党MGCの大統領候補に指名されたという。
同党はこの日、シモーヌ氏の故郷である南東部ムースーで党大会を開き、同氏を候補に選んだ。
シモーヌ氏は受諾演説で恩赦による和解、食料主権、工業化を優先課題に挙げた。
バグボ氏とシモーヌ氏は昨年、34年間の結婚生活に終止符を打った。
シモーヌ氏は元教師で、1970年代に労働組合員として活動を始め、3年後にバグボ氏と出会った。
2人は1982年、フェリックス・ウフェボワニ(Felix Houphouet Boigny)初代大統領の統治に反対するため、人民戦線(FPI)を結成した。
ウフェボワニ氏の死後、同国はモノカルチャー経済や権威主義的な体制への国民の不満などが噴出。内戦に発展した。
バグボ氏は今月初め、FPIの大統領候補に選ばれた。
現職のワタラ(Alassane Ouattara)大統領は2016年の憲法改正で自身の任期はリセットされたと主張し、20年の選挙に立候補。3選を決めた。
ワタラ氏は4期目を目指すかどうか明言していない。