◎今年で5回目となるアマゾンストは年末の忙しい週末を狙い、「世界中のアマゾン経営陣に説明責任を果たさせる」ことを目的としている。
米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコムの労働組合や従業員たちがブラックフライデー・ストライキを計画している。
スイスを拠点とする世界的な労働組合であるプログレッシブ・インターナショナル(PI)によると、アマゾンの従業員は11月29日のブラックフライデーから米国、ドイツ、イギリス、日本、ブラジルの主要都市を含む20カ国で「労働虐待、環境破壊、民主主義への脅威」に対して抗議するストを準備しているという。
このストは「メイク・アマゾン・ペイ・デイ・オブ・レジスタンス」と名付けられ、ブラックフライデーからサイバーマンデーまで続く予定だ。
デモ参加者は賃上げ、労働環境の改善、組合結成などを要求している。
専門家によると、このストにより顧客への配送が遅れる可能性があるという。
国際組織ユニ・グローバル・ユニオンはこのストを歓迎。「アマゾンのような巨大企業が東南アジアなどの人件費が安い国で労働者を搾取していることを世界に知らしめることが重要だ」と呼びかけた。
ドイツの複数の都市では数千人の労働者が抗議デモを行う予定である。
インド・ニューデリーでも数百人の労働者がデモを行い、猛暑の中で労働者が低賃金で搾取され、死者が出たことに抗議する予定だ。
フランスの複数の都市やバングラデシュでも多くの従業員が街頭に立つとしている。
今年で5回目となるアマゾンストは年末の忙しい週末を狙い、「世界中のアマゾン経営陣に説明責任を果たさせる」ことを目的としている。
今年初めに発表された業績報告書によると、アマゾンの昨年の全世界のブラックフライデーの売上の18%を占め、この期間中の売上総額は1700億ドル(約25兆5000億円)を超えたという。