◎男は最高裁建屋前で爆発物を起爆させ、自爆したとみられる。
2024年11月13日/ブラジル、首都ブラジリアの最高裁判所近く、1回目の爆発があった現場(AP通信)

ブラジル・ブラジリアの最高裁判所付近で2度爆発があり、男性1人の遺体が見つかった。警察が13日、明らかにした。

それによると、男は最高裁建屋前で爆発物を起爆させ、自爆したとみられる。

最高裁は声明で、「すべての判事と職員が帰宅した後、午後7時30分頃に2回強い爆発があったと警察から報告を受けた」と明らかにした。

消防は現場で男性1人が死亡したことを確認したが、身元は明らかにしていない。

ブラジリア連邦直轄区の副知事は記者会見で、「この男は連邦議会の駐車場にあった車の中で爆発物を爆発させ、その後、最高裁建屋で自爆したようだ」と語った。

連邦議会、最高裁、大統領府は同じ敷地内にある。

副知事は「男は車を爆発させ、それから最高裁に近づき、建物に侵入しようとしたが失敗し、その後、2回目の爆発が起きた」と述べた。

TVグローボは治安筋の話として、「爆発した車はボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の自由党(PL)の党員のもの」と報じたが、その所有者が死亡した男かどうかは分からないという。

ブラジリア連邦直轄区の副知事は危険を避けるため、14日の国会審議を中止するよう促した。上院はこの呼びかけに応じ、下院は14日正午まで閉会するとした。

また副知事は「男が何をしようとしていたかは警察の捜査で明らかになる」と述べた。

報道によると、建屋前の爆発は車が爆発してから約20秒後に起きたという。

ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は当時、隣接する大統領官邸にはいなかった。

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