◎ギリシャは豊かな西欧への亡命を求める移民の中継地であり、トルコ西岸とアフリカ北部リビアやチュニジアに拠点を置く人身売買組織が頻繁に利用している。
ギリシャ沖、西欧への亡命を希望する移民(Getty-Images)

ギリシャの沿岸警備隊が東部サモス島沖で行方不明になった移民の子供を捜索している。

沿岸警備隊によると、移民を乗せたボートはサモス島沖で10日に沈没したとみられ、21人の子供を含む46人が自力で島に上陸したという。

沿岸警備隊は11日の声明で、「生存者の1人が海に転落した際、子供とはぐれてしまったと証言していることを受け、現場海域を捜索している」と明らかにした。

保護された46人の国籍は明らかになっていない。

ギリシャは豊かな西欧への亡命を求める移民の中継地であり、トルコ西岸とアフリカ北部リビアやチュニジアに拠点を置く人身売買組織が頻繁に利用している。

その多くがトルコ沿岸からギリシャの島々へボートで横断を試みる。しかし、この海域の国境警備は強化されているため、トルコ南部または北アフリカから大型船で直接イタリアに向かう者も少なくない。

今回沈没したボートはトルコ西岸から出港したとみられる。

ギリシャ沿岸警備隊は11日、南部の無人島で9人の子供を含む40人の移民を保護したと明らかにした。それによると、40人はヒオス島の移民収容センターに送られたという。

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