◎男性3人と女性1人の遺体は6日未明、ロードス島南端の海岸付近で発見された。
ギリシャ当局がエーゲ海東部のロードス島沖で移民とみられる4人の遺体を収容した。沿岸警備隊が6日、明らかにした。
それによると、トルコから出港した人身売買組織が少なくとも29人の移民を海に落としたとみられる。沿岸警備隊は無人島に泳ぎ着いた25人を救助した。
男性3人と女性1人の遺体は6日未明、ロードス島南端の海岸付近で発見された。
沿岸警備隊によると、生存者は当局に対し、近くのトルコ海岸からスピードボートでギリシャの島へ向かっていたところ、組織の構成員に無理やり海に突き落とされたという。ボートはその場を立ち去った。
沿岸警備隊は生存者から行方不明者がいないことを確認したため、捜索活動を打ち切った。29人の国籍は明らかになっていない。
ギリシャは豊かな西欧への亡命を求める移民の中継地であり、トルコ西岸とアフリカ北部リビアやチュニジアに拠点を置く人身売買組織が頻繁に利用している。
その多くがトルコ沿岸からギリシャの島々へボートで横断を試みる。しかし、この海域の国境警備は強化されているため、トルコ南部または北アフリカから大型船で直接イタリアに向かう者も少なくない。