◎デモ隊は国旗とEUの旗を掲げて市中心部を行進し、国会近くで集会を開いた。
ジョージアの首都トビリシで4日、先月26日に行われた議会選の結果に抗議する野党集会が開かれ、数千人が参加した。
デモ隊は国旗とEUの旗を掲げて市中心部を行進し、国会近くで集会を開いた。
選挙管理委員会によると、与党・ジョージアの夢の得票率は54%。野党は選管を与党の「飼い犬」と呼び、要求が満たされるまで国会をボイコットし、デモを続けると誓っている。
デモに参加した野党議員は地元テレビ局の取材に対し、「国民は与党が不正選挙で勝利を主張したことを知っている」と語った。「ロシアの支援を受ける詐欺師たちが支配する国会には行きません...」
報道によると、集会は警察の監視下で行われ、平和的に終了したという。
ズラビシュヴィリ(Salome Zurabishvili)大統領を含む野党党首らは与党が有権者を買収し、票を盗んだと主張。国民に抗議の声を上げるよう促している。
またズラビシュヴィリ氏は同国のEU加盟を阻止したいロシアの圧力が選挙の不正につながったと指摘し、米国とEUにデモを支援するよう求めている。
欧州の選挙監視団は今回の議会選について、複数の問題があったと指摘。脅迫、票の買収、二重投票、与党陣営による暴力が確認されたと明らかにした。
米国とEUはジョージア当局に対し、完全かつ透明性のある調査を求めている。
一方、検察庁は先月末、不正投票疑惑について調査を開始したと発表。野党陣営はこの調査に異議を唱え、「検察庁は与党の言いなりで、独立した公正な調査は行わない」と主張している。