◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は27日午前の時点で約4万2900人、負傷者は10万1000人近くに達している。
イスラエル軍が26日、パレスチナ・ガザ地区北部の住宅地を空爆し、少なくとも45人が死亡、数十人が負傷し、多くの行方不明者が出ている。現地メディアが報じた。
それによると、北部ベイトラヒヤの住宅地が標的となり、少なくとも6つの建物が全壊したという。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは現場で救助作業に当たっているボランティアの話しを引用し、「医療従事者はイスラエル軍の砲撃により、現場に近づけず、生存者や空爆を目撃した人が遺体を収容している」と報じた。
アルジャジーラの取材に応じたガザ北部の医療当局者は「これまでに45人の死亡を確認し、数十人が負傷、まだ多くの避難民が瓦礫の下敷きになっているとみられる」と語った。
イスラエル軍は3週間以上に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。
イスラエル軍はベイトラヒヤの空爆に関するコメントを出していない。
米イスラム関係評議会(CAIR)は26日、米政府に対し、ガザ北部における「市民の組織的虐殺」を止めるよう要請した。
イスラエル軍はレバノン南部や首都ベイルートへの空爆も継続中だ。同軍は26日、ベイルート南郊のいくつかの地区に避難命令を出し、空襲を開始した。
一方、イスラエル軍の報復攻撃を受けたイランのペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領は26日、この攻撃で死亡した兵士4人に哀悼の意を表した。
ペゼシュキアン氏は声明で、「イスラエルの攻撃による被害は限定的であり、我が国は適切な時期に正当に対応する権利を留保している」と述べた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は27日午前の時点で約4万2900人、負傷者は10万1000人近くに達している。