◎フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。
オピオイド系鎮痛剤のフェンタニルの錠剤(DEA)

ニューヨーク市の保育園にフェンタニルを隠し、1歳の子供を中毒死させた男が懲役45年の実刑判決を受けた。現地メディアが16日に報じた。

それによると、フェリックス・ガルシア(Felix Herrera Garcia、35歳)被告はニューヨーク市内で保育園を経営する傍ら、フェンタニルを含む違法薬物を密売していたという。

被告は6月、保育園にフェンタニル錠剤を隠し、密売していたことを認めた。

警察によると、23年9月、この保育園に通っていた1歳の男の子が死亡し、生後8カ月から2歳までの子供3人が入院、治療を受けたという。4人はフェンタニル中毒と診断された。

被告は子供たちがフェンタニルの影響で苦しんでいる間に袋を2つ持って、保育園の裏口から逃げ出すところを目撃されていた。

検察によると、被告は子供たちが日常的に利用していた部屋の床タイルの下に区画を作り、そこに11キログラム以上のフェンタニルとヘロインを隠していたという。

ニューヨーク市の連邦判事は声明で、「被告は保育園を利用してフェンタニルを密売、利益を上げ、無謀にも乳児をフェンタニル暴露の危険にさらしていた」と述べた。

フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。

米国内では年間約7万人がフェンタニルの過剰摂取により死亡している。

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