◎事件は州都クエッタの南方約160キロに位置する山岳地帯の道路で発生。パトロール中の車両が爆発に巻き込まれた。
パキスタン、南西部バルチスタン州クエッタ郊外、陸軍の兵士(Getty Images)

パキスタン南西部バルチスタン州で路上に設置されたIED(即席爆発装置)とみられる爆発物が爆発し、治安部隊の隊員数人が負傷した。地元警察が5日、明らかにした。

それによると、事件は州都クエッタの南方約160キロに位置する山岳地帯の道路で発生。パトロール中の車両が爆発に巻き込まれたという。

警察は正確な負傷者を明らかにしていない。

IEDとみられる爆弾は車両が横を通過した時に爆発した。警察は何者かが遠隔操作で爆発させたとみて捜査している。

地元メディアによると、犯行声明を出した組織は確認されていない。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、バルチスタン解放軍(BLA)などの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。

パキスタンでは近年、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでおり、その多くがアフガンと国境を接するバルチスタン州と北西部カイバル・パクトゥンクワ州で発生している。

カイバル・パクトゥンクワ州の北ワジリスタン地区では5日、治安部隊と武装勢力による銃撃戦が発生し、12人が死亡した。

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