◎治安部隊は同州ダンテワダの森林地帯に50人近くのマオイストを追い詰め、銃撃戦になった。
インド中部チャッティスガル州で治安部隊と武装勢力が衝突し、毛沢東主義派(マオイスト)とみられる戦闘員少なくとも31人が死亡した。警察が5日、明らかにした。
それによると、治安部隊は同州ダンテワダの森林地帯に50人近くのマオイストを追い詰め、銃撃戦になったという。
この掃討作戦は3日に始まり、銃撃戦は約9時間続いた。警察によると、治安部隊は逃走したマオイストを追跡中。少なくとも31人を殺害し、自動小銃や弾薬などを回収したという。部隊に死傷者は出ていない。
北部や中部の一部地域に拠点を置くマオイストは1960年代後半頃から活動を続けている。
中央政府はそれを最も危険な反乱軍の一つに位置付け、取り締まりを続けてきた。
マオイストはチャッティスガル州を含む複数の州に拠点を置き、鉱物資源などを密売して利益を上げている。
チャッティスガル州は天然資源に恵まれているものの、インドで最も貧しい州の一つであり、マオイストだけでなくイスラム過激派やギャングが拠点を置いている。
地元メディアによると、反乱軍は声明を出していない。
マオイストは国内の貧しい先住民族コミュニティのために、より多くの仕事、土地、天然資源からの富を要求すべく戦い始めた。
これらの州は長年にわたって放置されてきたため、孤立し、仕事、学校、診療所の不足に直面している。
当局によると、チャッティスガル州では今年、これまでに少なくとも171人の武装勢力が殺害されたという。