◎遺体は複数のエリアでほぼ同時に見つかった。
メキシコ、中部グアナフアト州サラマンカ、陸軍兵士と警察官(Getty Images)

メキシコ中部グアナフアト州サラマンカ市内で12人のバラバラ遺体が見つかった。警察が4日、明らかにした。

それによると、遺体は複数のエリアでほぼ同時に見つかったという。その多くがバラバラに切り刻まれていた。

地元テレビ局は目撃者の話しとして、「遺体には麻薬カルテルの刻印が刻まれ、そのすぐ近くに”邪魔者は皆殺しにする”と書かれた横断幕が取り付けられていた」と伝えている。

犯行声明を出した組織は確認されておらず、逮捕者も出ていない。

警察はこの12人がカルテル間抗争によって殺害されたとみて捜査している。

グアナフアト州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」や№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」、麻薬組織「湾岸カルテル」などが支配権をめぐって長年抗争を繰り広げてきた。

地元メディアによると、最近はハリスコ新世代と地元の犯罪組織サンタ・ロサ・デ・リマ・カルテル(CSR L)の戦闘が激化し、数十人の構成員が殺害されたとみられる。

ハリスコ新世代は都市部の一部地域、CSRLは主に農村部を支配している。

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