◎ヨルダン川西岸では昨年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で多くのパレスチナ人が殺害されている。
イスラエル軍がパレスチナ・ヨルダン川西岸地区のトゥルカレム難民キャンプを空爆し、少なくとも18人が死亡した。パレスチナ保健省が3日、明らかにした。
イスラエル軍は同日、イスラエル総保安庁(Shin Bet)と連携してヨルダン川西岸にあるイスラム組織ハマスの拠点を攻撃したと声明を出した。
パレスチナ保健省によると、少なくとも1つの建物にミサイルが着弾し、18人が負傷、多数の負傷者が出たという。
AFP通信は情報筋の話しとして、「F16戦闘機が空爆を行った」と伝えている。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、今回空爆を受けた建物は粉々に吹き飛び、住民が手作業で犠牲者の遺体を運び出したという。
隣の建物では火災も発生。救助隊が複数の負傷者を救急車に乗せ、病院に搬送した。
ヨルダン川西岸では昨年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で多くのパレスチナ人が殺害されている。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は昨年10月7日から9月末までの間に、ヨルダン川西岸だけで695人のパレスチナ人が殺害されたことを確認したと報告している。そのうち12人が入植者に殺害されたという。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者4万1700人超。負傷者は10万人近くに達している。