◎ソマリア政府はイスラム過激派組織アルシャバーブと戦争状態にある。
ソマリア、イスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員(AP通信)

アフリカ東部・ソマリアの首都モガディシオで今週、イスラム過激派の攻撃に対処する訓練の開講式が行われた。

国連のソマリア担当特使は演説で、「IED(即席爆発装置)によるテロ攻撃で多くの民間人や兵士が死傷している」と語った。

ソマリア政府はイスラム過激派組織アルシャバーブと戦争状態にある。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。

国連によると、アルシャバーブによるIEDや地雷による攻撃とそれがもたらす影響は甚大。過去1年間で約600個のIEDが爆発し、約1500人が死傷したという。

陸軍は国連地雷対策サービス部(UNMAS)の支援を受け、IEDや地雷の除去を進めてきた。

今回の訓練期間は約1カ月。IEDの見つけ方や緊急時に被害を抑えて爆発させる方法などを学ぶ予定だ。

式典後、特使らはIEDの危険性を体験するイベントに参加。陸軍兵士が直面する現実を身をもって体験した。

陸軍の統計によると、昨年、IEDや地雷の爆発で死亡した兵士・警察官は378人、負傷者は451人。

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