◎ヒズボラがレバノンで使用していたポケベル数千台は17日、ほぼ同時に爆発し、子供2人を含む少なくとも12人が死亡、2700人以上が負傷した。
米国のブリンケン(Antony Blinken)国務長官は18日、レバノンで発生したポケベル一斉爆発がガザ停戦の仲介努力を頓挫させる恐れがあると警告した。
ブリンケン氏は訪問先のエジプト・カイロで記者会見し、「米国もレバノンで起きた爆発を評価している最中だ」と語った。
レバノンの親イラン組織ヒズボラはこれをイスラエルの犯行と断言し、報復を宣言している。
イスラエルはポケベル攻撃について声明を出していないが、複数のメディアが「イスラエルが爆発後、米国に情報提供した」と報じている。
ヒズボラがレバノンで使用していたポケベル数千台は17日、ほぼ同時に爆発し、子供2人を含む少なくとも12人が死亡、2700人以上が負傷した。
複数のメディアがイスラエルの対外諜報機関モサドの計画的な攻撃と報じているが、その証拠は見つかっておらず、イスラエル政府もコメントを出していない。
米国、エジプト、カタールは間もなく開戦から1年を迎えるガザ紛争を止め、イスラム組織ハマスに拘束されている人質を解放するための交渉を続けている。
イスラエル政府はレバノンでもヒズボラに対する軍事行動を強化すると警告している。
ブリンケン氏は「停戦合意が前進したと思った時、何度も何度も、それを遅らせたり、止めたり、脱線させたりするような出来事が起きている」と述べた。
またブリンケン氏は「米国はポケベル攻撃の状況についてまだ情報収集中である」と繰り返し、それ以上のコメントを避けた。