◎スプリングフィールドではトランプ前大統領が10日夜の大統領選テレビ討論会で「ハイチ移民はペットを食べる」と発言して以来、爆破予告や脅迫が相次いでいる。
米オハイオ州スプリングフィールド市で生活する移民に関する偽情報がSNSで大量に拡散し、同市内の大学が爆破予告を受けた。現地メディアが15日に報じた。
スプリングフィールドではトランプ(Donald Trump)前大統領が10日夜の大統領選テレビ討論会で「ハイチ移民はペットを食べる」と発言して以来、爆破予告や脅迫が相次いでいる。
同市内のクラーク大学は15日に爆破予告の電子メールを受信。警察に通報し、今週キャンパスを閉鎖してオンライン授業に移行すると発表した。
クラーク大学は声明で、「スプリングフィールド警察と校内を確認した結果、不審物は見つからず、安全であることを確認した」と明らかにした。
また同校は「学生、職員、地域住民の安全を考慮して、9月16~20日までの1週間、キャンパスを閉鎖し、すべての授業をオンラインで行うこととする」と述べた。
さらに、SNSで移民に関する偽情報が拡散していることに言及。「同校はこの問題を最も深刻かつ慎重に扱い、警察などと連携して学生にメンタルサポートなどを提供する予定」とした。
現地メディアによると、スプリングフィールドでは14日だけで3つの医療施設、不特定の4つ目の施設、そして市内にあるウィッテンバーグ大学が爆破予告を受けたという。
これまでに爆発物が見つかったという情報はない。警察が威力業務妨害や脅迫を視野に捜査している。
ウィッテンバーグ大学は14日の声明で、「私たちのコミュニティ(スプリングフィールド)のハイチ人コミュニティを標的にした脅迫により、15日に予定していたすべての授業を中止した」と述べた。
同校はそれ以降の授業について、オンラインで行うかどうか調整していうという。