◎パキスタンでこのような事故は珍しくなく、原因のほとんどが運転手の過失や車両の整備不良である。
パキスタン南西部と東部で25日、バス事故が立て続けに発生し、少なくとも36人が死亡、32人が負傷した。
南西部バルチスタン州ではイスラム教シーア派の巡礼者を乗せたバスが道を外れて渓谷に転落し、少なくとも12人が死亡、32人が負傷、うち数人が重体となっている。
現場は州都クエッタ郊外の高速道路。イラクからイランを経由して帰国したバスが高速道路を外れて横転、数十メートル下に転落・大破した。
事故原因は明らかになっていないが、バスのブレーキが故障し、暴走したと伝えられている。運転手の安否は明らかになっていない。
その数時間後、東部パンジャブ州ラホール郊外の地区でバスが谷に転落し、女性2人と子供1人を含む24人が死亡した。警察によると、生存者はいなかったという。
警察は当初、7人の負傷者がいると発表したが、その後、乗客と運転手全員が死亡したと訂正した。
それによると、このバスは25日早朝にパンジャブ州を出発し、ヒマラヤの係争地カシミール地方に向かっていたところ、橋の上から転落・大破したという。
シャリフ(Shehbaz Sharif)首相とザルダリ(Asif Ali Zardari)大統領は声明で、2件の事故の犠牲者と遺族に哀悼の意を表した。
また両氏は医療当局に対し、負傷者に最善の医療を提供するよう要請した。
パキスタンでこのような事故は珍しくなく、原因のほとんどが運転手の過失や車両の整備不良である。
イラン中部ヤズド州では20日、パキスタン人51人(運転手含む)を乗せたバスが猛スピードで道路を外れて未舗装の土地に突っ込み大破。28人が死亡、23人が重軽傷を負った。28人の遺体は南部シンド州に空輸され、合同葬儀が行われた。