◎同便は9日の現地時間13時28分頃に墜落した。
ブラジル南東部サンパウロ州で9日、乗客乗員61人を乗せた旅客機が墜落した。生存者はいないという。
TVグローボによると、この旅客機は同国のボエパス航空が運航し、南部パラナ州からサンパウロ州に向かっていた。
同社は当初、62人が乗っていたと報告したが、その後、61人(乗客57人、乗務員4人)に訂正した。
サンパウロ州の消防当局はTVグローボの取材に対し、「旅客機はサンパウロ市郊外の住宅地に墜落した」と語った。それによると、地上にいた住民少なくとも1人が負傷したという。
ボエパス航空はSNSなどに声明を投稿。「関係機関と連絡を取り合い、事故の原因を調べている」と書き込んだ。
ボエパス航空は当初、乗客を58人と報告していたが、うち1人が搭乗しなかったため、57人に訂正した。
TVグローボによると、中央政府の運輸安全委員会が現場に担当官を派遣したという。
TVグローボは関係者の話しとして、「同便は予定時刻に離陸し、すべてのシステムが通常通り機能していることも確認できていた」と伝えている。
同便は9日の現地時間13時28分頃に墜落した。
航空機の位置を追跡するフライトレーダー24によると、同便は高度1万7000フィートを飛行中、急降下し始めたという。
ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領はこの事故を受け、犠牲者と遺族に哀悼の意を表した。
TVグローボが報じた映像には旅客機が螺旋状に落下し、その後、大きな火球が発生する様子が映っていた。
墜落直前の旅客機を目撃したという男性はTVグローボの取材に対し、「飛行機が高度を下げ、視界から消えた後、大きな爆発音が聞こえた」と語った。