◎この記者は同州で最も危険な地域のひとつとされるセラヤを担当していた。
メキシコ中部グアナフアト州で取材していたメキシコ人ジャーナリストが正体不明の武装集団に殺害された。警察が4日、明らかにした。
それによると、この記者は同州で最も危険な地域のひとつとされるセラヤを担当していたという。
セラヤ警察は声明で、「車に乗った武装集団がこの記者とボディガード2人に向けて発砲した」と明らかにした。
ボディガード2人も撃たれ、病院に搬送された。容体は明らかになっていない。
地元メディアによると、この記者は脅迫を受けていたため、警察の保護下にあったという。
記者は襲われる数時間前、市内の高速道路で死亡事故を取材していた。
グアナフアト州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」や№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」、麻薬組織「湾岸カルテル」などが支配権をめぐって長年抗争を繰り広げてきた。
国際非営利団体「ジャーナリスト保護委員会」によると、2000年以来、メキシコでは141人のジャーナリストやメディア関係者が殺害されている。
そのうち少なくとも61人は仕事に対する明らかな報復であった。そのほとんどが未解決のままである。