◎両国では倒木、車の損傷、道路や田畑の冠水など、警察への通報が数百件寄せられた。
バルト3国のリトアニアとラトビアで大荒れの天気となり、1人が死亡、約20万世帯が停電に見舞われた。
リトアニア当局によると、首都ビルニュスの通りで50歳の女性が倒木に巻き込まれて死亡したという。
両国では倒木、車の損傷、道路や田畑の冠水など、警察への通報が数百件寄せられた。
リトアニアの気象台は広い範囲が暴風雨に見舞われる恐れがあるとして、市民に不要不急の外出を控えるよう求めた。
それによると、28日と29日の2日間で平年1か月分の雨が降ったという。
ラトビアの首都リガでは市中心部を流れる河川の水位が上昇。当局は氾濫の恐れがあるとして、一部地域に避難勧告を出した。
リガ当局によると、29日未明、市中心部にある広場のドームの屋根が一部破損したという。ケガ人の情報はない。
両国の空港は数便の欠航を決め、一部の便が迂回を余儀なくされた。鉄道でも遅延や運休が発生している。
エストニア南部も大雨と暴風に見舞われたが、大きな被害は免れた。
気象台によると、30日の天気は回復する見込み。