◎ペトロ氏は年金制度の見直し、最低賃金の引き上げ、武力紛争の影響を受けた農家への土地再分配など、野心的な経済改革を推進してきた。
コロンビアのペトロ大統領(Getty Images)

コロンビアのペトロ(Gustavo Petro)大統領は20日、国会の開会式で医療部門の見直しを目的とした法案を提出し、労働法の改正を追求すると表明した。

ペトロ氏は年金制度の見直し、最低賃金の引き上げ、武力紛争の影響を受けた農家への土地再分配など、野心的な経済改革を推進してきた。

昨年は最低賃金を引き上げ、今年初めには新たな年金制度を成立させることに成功したが、労働法や医療制度については、議員の説得に苦労している。

ペトロ政権が発足した当初の政党連合はイデオロギーの違いにより分裂。閣僚やペトロ氏の長男が絡む数々の汚職スキャンダルも足かせとなった。

ペトロ氏に忠誠を誓う左派政党は過去最高の議席を保持しているが、それでも過半数には届かず、中道や右派との駆け引きを余儀なくされている。

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