◎コンテ容疑者は先週、メキシコ北西部の国境の町ティファナで逮捕された。
シエラレオネ、郊外の農村部で畑を耕す女性(Getty Images)

米財務省は木曜日、アジアやアフリカの移民数千人を米国に密入国させた疑いで、シエラレオネ出身の男に制裁を科した。

それによると、コンテ(Abdul Karim Conteh)容疑者が運営する組織は偽の書類を移民に渡し、米国への入り方などをアドバイスしたという。

この組織は移民に対し、ビザ要件の緩いニカラグアに渡り、そこから米国を目指すよう指示。その見返りとして、1人あたり数千ドルを徴収したとされる。

組織はナイジェリア、ソマリア、パキスタン、中国、イラン、ロシアなど、少なくとも12カ国の移民数千人を米国に密入国させたとみられる。

コンテ容疑者は先週、メキシコ北西部の国境の町ティファナで逮捕された。米当局はメキシコに身柄引き渡しを求めている。

メキシコの地元メディアによると、コンテ容疑者は人身売買や資金洗浄(マネーロンダリング)などを主導した疑いで逮捕されたという。

財務省の制裁により、コンテ容疑者を含むこの組織の関係者数人が米国内に保有する資産は全て凍結され、組織との取り引きも禁じられた。

財務省・外国資産管理局(OFAC)は声明で、「コンテらは移民の不法入国を支援し、集めた資金を米国経由で他国に移動させた」と明らかにした。

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