◎リオデジャネイロ西部では近年、麻薬密売組織と民兵が激しい縄張り争いを繰り広げている。
ブラジル・リオデジャネイロの警察当局は15日、犯罪組織の支配下に置かれる地域を掌握するため、10カ所の低所得者層居住区で一斉摘発を開始したと発表した。
それによると、リオの西部地区に2000人近くの陸軍兵士と警察官が投入されたという。
リオ西部では近年、麻薬密売組織と民兵が激しい縄張り争いを繰り広げている。
TVグローボは関係者の話しとして、「作戦終了日は決まっておらず、これまでに3人を逮捕し、爆薬を積んだ車を1台押収した」と伝えている。
リオ州知事室はSNSに声明を投稿。「州政府の治安対策本部が作戦を指揮し、市民を人質に取ろうとする犯罪組織をひとつ残らず取り締まる」と書き込んだ。
15日の午前4時、州警察本部で軍・警察部隊の出陣式が行われ、州知事も出席した。
報道によると、海軍、警察の情報機関、ケーブルテレビ、インターネット事業社、水道・電気・ガス事業者がこの作戦を支援しているという。
リオ西部のスラム街では複数の麻薬密売組織、ギャング、民兵などが縄張り争いを繰り広げており、犯罪が蔓延している。