◎上陸時のカテゴリーは2。最大風速は50メートルに達する恐れがある。
ハリケーン・ベリルが5日未明、メキシコ・ユカタン半島のリゾート地トゥルムに上陸した。
上陸時のカテゴリーは2。最大風速は50メートルに達する恐れがある。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
現地メディアによると、ベリルはユカタン半島を横断し、トゥルム、カンクン、コスメル島などのリゾート地に爪痕を残したという。
被害の全容は明らかになっておらず、消防と警察が調査している。
トゥルムの自治体は4日午後に外出禁止令を出した。
米国立ハリケーン・センター(NHC)によると、ベリルはまもなくメキシコ湾南部に入り、カテゴリー1まで勢力を弱める見通し。
そこを通過した後は米テキサス州とメキシコの国境付近に上陸すると予想されている。
NHCは複数のモデルを公表。カテゴリー1でメキシコ側に上陸する可能性が高く、場合によってはカテゴリー1から2に勢力を強める可能性もあるようだ。
その強さにかかわらず、テキサス州南部では大雨が予想されている。気象台は上陸後の雨量が数時間で200ミリに達し、内陸部で洪水が発生する恐れがあると警告した。
沿岸部では最大2メートルの高潮が発生する可能性がある。州政府は南部と沿岸部の広い範囲に避難勧告を出した。
ベリルは4日遅くにジャマイカに最接近。同国南部を通過した際には風速70メートルを記録した。
グレナダでは少なくとも3人が死亡。セントビンセント・グレナディーンで1人、ベネズエラ南部でも2人の死亡が確認されている。