◎この口論はイスラエルと米国がガザ紛争をめぐって対立していることを示す兆候のひとつである。
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は23日、米政府が同国に対する武器の輸出を控えていると主張した。
ネタニヤフ氏は閣議で、「特定の武器は納入されたが、大部分はまだ届いていない」とだけ述べた。
この口論はイスラエルと米国がガザ紛争をめぐって対立していることを示す兆候のひとつである。
バイデン(Joe Biden)大統領は先月、国際社会の懸念を受け、特定の兵器の輸出を一時的に差し止めていると明らかにした。
ネタニヤフ氏は閣議の中で、「何週間も前から米政府高官に納入を急ぐよう嘆願してきたが、うまくいかず、先週動画で現状を明らかにした」と述べた。
またネタニヤフ氏は「この問題はまもなく解決する」と主張した。
ネタニヤフ氏が先週SNSで公開した動画は騒動に発展。ホワイトハウスから否定と困惑の声が上がった。
国家安全保障会議(NSC)のカービー(John Kirby)戦略広報調整官は「ネタニヤフ首相の主張に当惑している」と述べた。
ホワイトハウスのジャンピエール(Karine Jean-Pierre)報道官も「彼が何を言っているのか、よく分からない」と困惑した様子で述べていた。
パレスチナ側の死者は3万7500人近くに達した。イスラエル軍は22日、ガザ・ラファ北部の避難民キャンプなどに砲弾を撃ち込み、少なくとも39人が死亡、数十人が病院に搬送された。