◎ウクライナ軍はここ数カ月、東部ハルキウ州の制圧を狙うロシア軍の注意を逸らすために、ロシア領内の製油所や石油ターミナルを何度も攻撃している。
2022年6月8日/ウクライナ、首都キーウ郊外、偵察用ドローンを飛ばすウクライナ兵(Natacha Pisarenko/AP通信)

ウクライナ軍がロシア南部ロストフ州の石油施設にドローン攻撃を仕掛け、大規模火災が発生した。現地メディアが18日に報じた。

ロストフ州知事によると、ウクライナ軍のドローン攻撃で石油タンクが爆発し、200人以上の消防士が消火に当たったという。

ロシア非常事態省は約5000平方メートルが被害を受けたものの、死傷者はいなかったと報告している。

ウクライナ軍はここ数カ月、東部ハルキウ州の制圧を狙うロシア軍の注意を逸らすために、ロシア領内の製油所や石油ターミナルを何度も攻撃している。

ロシアは米国の支援遅れで兵器・弾薬不足に直面するウクライナ軍を人海戦術で圧倒しようとしているが、数千キロにわたる前線は膠着状態に陥っているようにみえる。

AP通信はウクライナ政府関係者の話しとして、「ロストフ州への攻撃はSBU(ウクライナ保安局)による特別作戦のひとつである」と報じた。

それによると、SBUは22の油槽を持つ2つの石油基地をドローンで攻撃したという。

ウクライナ当局は兵力で勝るロシア軍との戦いで有利に立つために、ドローン開発に力を入れ、その射程や攻撃精度を向上させてきた。ドローンは弾薬と人員不足を補う最も手軽な兵器のひとつである。

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