◎ラブロフ氏はウクライナ戦争が始まって以来、何度もアフリカを訪問したり、国家元首や外相をモスクワに招いてきた。
ロシアのラブロフ外相(Maxim Shipenkov/Pool/AP通信)

ロシアのラブロフ(Sergey Lavrov)外相が3日夜、アフリカ中西部・コンゴ共和国に到着した。

アフリカではフランス、イギリス、米国といった伝統的な同盟国に対する不満が高まっている。一部の西アフリカ諸国は西側との関係を断ち、ロシアに急接近している。

ラブロフ氏はウクライナ戦争が始まって以来、何度もアフリカを訪問したり、国家元首や外相をモスクワに招いてきた。

ロシア外務省によると、ラブロフ氏は3日に西アフリカ・ギニアの外相らと会談したという。

ギニアの軍事政権の声明で、「両外相は協力関係を深化させることで一致した」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

ロシアの国営メディアはラブロフ氏の声明を引用し、「アフリカの同盟国と国連を含む国際舞台での相互関係や協力について話し合いたい」と伝えている。

コンゴ政府によると、ラブロフ氏は4日にサスヌゲソ(Denis Sassou Nguesso)大統領らと会談する予定。

その後の工程は明らかにされていないが、ロシアメディアはさらに数カ国を歴訪する予定と報じている。

2020年以降、イスラム過激派による暴力を阻止できない政府に対する不満が噴出し、西アフリカの至る所で民主的に選出された指導者が追放された。

その最前線にいるマリ、ブルキナファソ、ニジェールは旧宗主国であるフランスとの関係を断ち切り、ロシアに急接近。マリ軍政は民間軍事会社ワグネルと契約を結び、イスラム過激派を掃討している。

ギニア軍政もロシアとの関係強化を模索しているようだ。

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