◎ロシアはウクライナ東部ハルキウ州で攻勢を強めており、防空システムの強化が喫緊の課題になっている。
スウェーデン政府は29日、ウクライナに130億クローナ(約1920億円)相当の追加軍事支援を行うと発表した。
ヨンソン(Pål Jonsson)国防相は記者会見で、「これはウクライナの優先リストの最上位にある装備品で構成されている」と語った。
またヨンソン氏は「防空、砲弾、装甲車を含む武器・車両も多数許与することになる」と強調した。
スウェーデンによるウクライナへの軍事支援は16回目。ロシアはウクライナ東部ハルキウ州で攻勢を強めており、防空システムの強化が喫緊の課題になっている。
ヨンソン氏は同国製の戦闘機JAS39「グリペン(Gripen)」のウクライナへの供与は今のところ考えていないと述べ、「ウ側は米F16戦闘機に焦点を当てている」とした。
数カ国がF16の供与を約束している。28日にはベルギーがウクライナにF16を30機供与すると約束した。
ヨンソン氏は「グリペン供与の可能性を検討しているが、現時点でコメントすることはない」と述べた。
今回の支援には空中早期警戒管制機2機が含まれている。ヨンソン氏は同機の供与について、「F16の運用を補完・強化するものであり、ウクライナの防空に違いをもたらす」と述べた。