◎ロシア当局はウクライナ侵攻に対する批判を徹底的に取り締まるなど、独立系メディア、ジャーナリスト、野党関係者への弾圧を激化させている。
数年前に反政府的な記事をソーシャルメディアに投稿したとされるロシア人女性ジャーナリストが逮捕された。ロシアの複数のメディアが6日に報じた。
それによると、この女性は2018年と21年にテレグラムに投稿した記事をめぐり、テロを正当化した罪で逮捕・起訴されたという。
ロシア当局はウクライナ侵攻に対する批判を徹底的に取り締まるなど、独立系メディア、ジャーナリスト、野党関係者への弾圧を激化させている。
女性記者の弁護士はテレグラムに声明を投稿。「7日に出廷する予定であり、有罪が確定すれば禁固5年以下に処される可能性がある」と書き込んだ。
それによると、2018年の投稿は2005年にロシア南部で起きたイスラム過激派による襲撃事件(過激派94人を含む139人死亡)についてのもので、別のジャーナリストが書いた記事を転載したものだという。
21年の投稿はアフガンのタリバンに関するものとされるが、詳細は明らかにしていない。
この女性記者の記事は独立系紙ノーバヤ・ガゼータや国営の国際テレビネットワークRTなどに掲載されている。
ロシア当局は先週、2人のロシア人ジャーナリストが野党指導者である故ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が設立したグループと共謀し、テロを画策したとして逮捕した。