◎カラチャイチェルケスはカフカス地方の中で最も治安が悪い地域のひとつであり、国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織などが活発に活動している。
ロシア南部・北カフカス連邦管区のカラチャイチェルケスで武装集団が警察の検問所を襲撃し、警察官2人を殺害した。捜査当局が29日、明らかにした。
それによると、事件は国境付近の検問所で発生。警察官が2人が死亡、4人が負傷し、武装集団の戦闘員5人全員がその場で射殺された。
ロシア内務省の地方支部は声明で、「この武装集団は1週間前にもカラチャイチェルケスで警察の検問所を襲い、警察官2人を殺害、1人に重傷を負わせていた」と述べた。
死亡した5人の身元と所属する組織など、詳細は明らかにされていない。
カフカスのチェチェン共和国は2度の独立戦争を経て、現在はカディロフ(Ramzan Kadyrov)首長の統治下で比較的安定しているものの、他の地域ではイスラム過激派組織が関連する暴力事件が多発している。
専門家によると、カラチャイチェルケスはカフカスの中で最も治安が悪い地域のひとつであり、国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織などが活発に活動している。
昨年末には連邦保安局(FSB)がカラチャイチェルケスに潜伏していたとされる過激派のメンバー14人を逮捕した。