◎ギリシャの島々は人身売買の中継地になっており、トルコと欧州国境沿岸警備機関(Frontex)の巡視艇も目を光らせている。
ギリシャ東部サモス島沖で移民を乗せたボートが転覆し、1人が死亡、25人が救助された。沿岸警備隊が29日、明らかにした。
それによると、欧州国境沿岸警備機関(Frontex)が救助活動を支援したという。
行方不明になった人がいるかどうかは分かっておらず、沿岸警備隊が周辺海域を捜索している。
沿岸警備隊は声明で、「28日に不審なボートがいるという通報を受け、その後、転覆したボートを発見し、26人を救助、うち1人の死亡を確認した」と明らかにした。
サモス島の警察当局は29日早朝、海岸で移民とみられる10人を発見、拘束した。地元メディアによると、このうち数人が転覆したボートに乗っていたことを認めたという。
ギリシャの島々は人身売買の中継地になっており、トルコとFrontexの巡視艇も目を光らせている。
専門家によると、トルコに拠点を置く人身売買組織は西欧への亡命を希望する移民から1人当たり数千ユーロを集め、ギリシャやイタリアに密入国させている。