◎東アフリカ地域では3週間ほど前から大雨が続いており、近隣のブルンジやケニアでも被害が確認されている。
アフリカ東部・タンザニアの広い範囲で大雨が続き、この数週間で少なくとも155人が死亡、20万人以上が避難を余儀なくされている。中央政府が25日、明らかにした。
それによると、最大都市ダルエスサラームと沿岸地域で降水量が増加し、複数の地域で河川の氾濫が確認されたという。
マジャリワ(Kassim Majaliwa)首相は国会演説でこの大洪水に言及。「エルニーニョ現象が雨季を悪化させ、洪水を引き起こし、家屋や公共インフラを破壊している」と述べた。
ソーシャルメディアで共有された動画には集落に取り残された住民をボートで救助するボランティアの姿が映っていた。
あるX(旧ツイッター)ユーザーはこう投稿している。「雨はほとんど降っていないのに、近くの川があふれ、村が水浸しになった」
マジャリワ氏は低地に住む人々に高台に移動するよう促し、地元当局に対し、被災者への食料支援を加速するよう求めた。
またマジョリワ氏は5万1000世帯以上が大雨の影響を受けていると述べた。
東アフリカ地域では3週間ほど前から大雨が続いており、近隣のブルンジやケニアでも被害が確認されている。
ケニアでは22日時点で35人が死亡。首都ナイロビを含む都市部にも水が流れ込んだ。被害の全容は明らかになっておらず、陸軍・警察・消防が調査している。