◎当局は大規模噴火による火砕流や、崩壊した山体の一部が海に流れ込むことで津波が発生する恐れがあると警告している。
2024年4月18日/インドネシア、北スラウェシ州サンギヘ諸島のルアン山(Getty Images)

インドネシア・北スラウェシ州サンギヘ諸島のルアン山の噴火について、地元当局は19日、新たな噴火によって広い範囲に火山灰が降り積もり、約1000人が避難を余儀なくされていると明らかにした。

ルアン山は16日夜に噴火。当局は噴火警戒レベルを最高レベルに引き上げ、周辺住民1万1000人に避難命令を出した。

ルアン山から100キロほどの位置にあるメナドの国際空港は火山灰の影響を受け、現在も閉鎖されている。

国家防災庁によると、火山灰はルアン山の西、北西、北東、南東方向に広がり、メナドをほぼ覆い尽くしたという。

空港当局の広報担当は地元テレビ局の取材に対し、「乗客と乗員の命を守るために、航空各社と連絡を密に取り、必要な措置を取るよう促している」と語った。

報道によると、国家防災庁と地元当局の専門家チームがルアン山の麓の集落に入り、現地調査を開始。消防と警察は対象地域の住民に避難を促しているという。

当局は大規模噴火による火砕流や、崩壊した山体の一部が海に流れ込むことで津波が発生する恐れがあると警告している。

ルアン山周辺の町や集落は火山灰に覆われ、真っ白になった。報道によると、火山灰の重みに耐えきれず、倒壊した民家が数軒確認されているという。

ルアン山の半径6キロ圏内への立ち入りは禁じられている。

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