◎コロンビアは麻薬カルテルや反政府勢力と戦うためにイスラエル製の戦闘機や兵器を多数購入。2020年には自由貿易協定を結んでいる。
コロンビアのペトロ(Gustavo Petro)大統領は26日、イスラエルが国連安保理が採択したガザ紛争即時停戦決議に従わない場合、外交関係を断絶すると警告した。
ペトロ氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「もしイスラエルが国連決議を無視してガザ地区への侵攻を続ければ、外交関係を断つ」と強調。他国にも同様の措置を取るよう促した。
イスラエル外務省は同日、ペトロ氏のツイートにこう反論した。「我々は自国民を守り続け、いかなる脅迫や圧力にも屈しない,...」
また同省はペトロ氏が昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル市民虐殺を容認したと非難。ペトロ氏の姿勢を「コロンビアの恥」と断じた。
コロンビアのユダヤ人コミュニティもペトロ氏のツイートに猛反発。分断を煽る事態に発展した。
コロンビアは麻薬カルテルや反政府勢力と戦うためにイスラエル製の戦闘機や兵器を多数購入。2020年には自由貿易協定を結んでいる。
しかし、元左翼ゲリラのペトロ氏が就任した22年以降、両国の関係は急速に悪化。今回のガザ紛争で緊張は頂点に達した。
ペトロ氏はイスラエル軍がガザ市民を虐殺しているとSNSに何度も投稿し、火に油を注いでいる。