◎22日の現地時間20時頃、人気バンド「ピクニック」のコンサート中に迷彩服を着た3~5人が突然発砲した。
ロシア・モスクワ郊外の複合施設クロッカスシティホール内のコンサートホールで正体不明の武装集団が銃を乱射し、少なくとも40人が死亡、100人以上が負傷した。治安当局が22日、明らかにした。
連邦保安局(FSB)はこれをテロ攻撃と呼び、現場に要員を派遣。対応に当たっている。
国営テレビが報じた映像には迷彩服を着た3~5人がホール内の観客に向けて銃を撃つ様子が映っていた。
国営テレビは治安筋の話しとして、「少なくとも40人が死亡、100人以上がケガをしたとみられ、当局がテロリストを追跡している」と報じた。
この銃撃後、大規模な火災が発生した。報道によると、コンサートホール内で爆発があり、その後、施設の広い範囲で火の手が上がったという。
ロシア外務省はこの事件を「テロ攻撃」と糾弾したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
報道によると、22日の現地時間20時頃、人気バンド「ピクニック」のコンサート中に迷彩服を着た3~5人が突然発砲したという。
RIAノーボスチ通信は少なくとも5人が観客に向けて自動小銃やショットガンを乱射したと報じている。
モスクワ州知事によると、70以上の救急隊が現場に急行し、負傷者の手当てに当たったという。施設内にはまだ100人以上が取り残されているという情報もあるが、詳細不明だ。
現場には消防ヘリ2機も駆けつけ、消火活動に当たっている。
国営テレビは少なくとも21人が入院したと伝えている。容体は不明。
ノーボスチによると、クロッカスシティホールのほとんどが炎に包まれ、天井の一部が崩落したという。
出火原因は不明。国営テレビは専門家の話しとして、「コンサートホール内の爆発でここまで急速に火災が広がるとは考えにくい」と伝えている。