◎ケニアは南アへの亡命を希望するエチオピア移民の経由地になっている。
ケニア、首都ナイロビの陸軍基地(Brian-Inganga/AP通信)

ケニアの捜査当局は21日、人身売買に関与したと疑われる警察官4人を逮捕したと発表した。

当局は首都ナイロビ郊外の人身売買組織の拠点を摘発、家宅捜索し、この4人を逮捕。被害者とみられるエチオピア人37人を保護した。

それによると、37人は南アフリカへの亡命を希望する移民で、組織に現金を支払い、ケニアに密入国したとみられる。

捜査当局は逮捕した4人の身元と認否を明らかにしていない。

国営テレビは警察関係者の話しとして、「逮捕された4人は東アフリカに拠点を置く人身売買と連携して、移民を密入国させた疑いがある」と伝えている。

捜査当局はこの4人以外にも人身売買に関与した者がいるとみて捜査している。

国家警察は声明で、「我々は弱い立場にある移民から金を巻き上げ、生命を脅かす危険な旅を強制する人身売買組織とそれに関与する個人を徹底的に取り締まる」と表明した。

国連・国際移住機関(IOM)によると、ケニアは南アへの亡命を希望するエチオピア移民の経由地になっている。

その多くが東部オロミア州や北部ティグライ州出身の男性で、ケニアからタンザニアなどを経由して南アを目指す。

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