◎脱獄した2人はリオデジャネイロやサンパウロに拠点を置く犯罪組織と関係があり、隣国ペルーの国境近くにある刑務所で昨年発生した暴動に関与したとして、9月にモソロの刑務所に移された。
ブラジル北東部モソロにある最高レベルの警備態勢が敷かれている刑務所から受刑者2人が脱獄した。法務省が15日、明らかにした。
それによると、脱獄した2人はリオデジャネイロやサンパウロに拠点を置く犯罪組織と関係があり、隣国ペルーの国境近くにある刑務所で昨年発生した暴動に関与したとして、9月にモソロの刑務所に移されたという。
法務省の報道官は声明で、「300人体制で捜査に当たっている」と述べ、周辺住民に不審人物を見た時は警察に通報するよう呼びかけた。
モソロはサンパウロの北方約2800キロに位置する。
ブラジルには最高レベルの警備態勢が敷かれる連邦刑務所が5つあり、モソロは過去10年間、主に麻薬カルテルの構成員や殺人犯などを受け入れてきた。
法務省によると、モソロ刑務所の一部エリアでは改修工事が進められている。刑務所の責任者はこの事態を受け解任、中央政府から派遣された管理者が対応に当たっている。
法務省の報道官は改修工事の影響で警備体制に変更が生じ、2人の脱獄を許した可能性があると指摘した。
TVグローボは情報筋の話しとして、「刑務官が脱獄に関与した可能性がある」と伝えているが、詳細は不明だ。