◎イスラエル軍の4ヶ月に及ぶ空爆と地上攻撃によるパレスチナ側の死者は2万8000人近くに達し、今も増え続けている。
イスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区南部のラファを空爆し、少なくとも13人が死亡した。ガザの保健当局が8日、明らかにした。
この空爆の数時間前、イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相はイスラム組織ハマスが示した停戦案を拒否し、ガザ南部への攻撃を拡大すると宣言していた。
ガザ北部から避難した市民の大半がエジプトと国境を接するラファの避難所に身を寄せている。
エジプト政府は避難民の受け入れを拒否し、「それを認めれば1979年の平和条約を損なうことになる」と警告している。
ラファの病院関係者によると、イスラエル軍は8日夜にラファの住宅地を空爆したという。
ソーシャルメディアで共有された動画にはつるはしや素手で瓦礫を撤去し、行方不明者を探す人々の姿が映っていた。
空爆を目撃した住民はカタールの衛星テレビ局アルジャジーラの取材に対し、「突然目の前が明るくなり、爆発音が鳴り響いた」と語った。
イスラエル軍の4ヶ月に及ぶ空爆と地上攻撃によるパレスチナ側の死者は2万8000人近くに達し、今も増え続けている。
市内で生活する住民のほとんどが住まいを失い、国連は人口の4分の1が食料をまともに確保できず、飢餓のリスクが劇的に高まっていると警告している。
ネタニヤフ氏は8日の声明でハマスが示した停戦案を拒否し、「完全勝利するまで攻撃を継続・拡大する」と強調した。