◎ラオスは一党独裁体制を確立し、中国寄りの政策を導入。ミャンマー軍政と強い結びつきを持つ中国に配慮し、民主派勢力の要求をはねつける可能性もある。
ラオスが東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国に就任した。
ASEANはミャンマー問題と南シナ海における中国と東南アジア諸国との緊張の高まりを最大の懸案事項としている。
ミャンマーでは3年前に誕生した軍事政権と民主派勢力による戦闘が激化し、内戦状態に陥っている。
2023年のASEAN議長国を務めたインドネシアはその影響力を行使してこの2つの問題に大きく食い込むことができるかもしれないと期待されていた。
しかし、人権団体が期待するような進展はみられず、ミャンマーにおける民間の被害は拡大する一方だ。
一方、ラオスはASEAN加盟国の中で最も貧しく、最も小さな国のひとつである。
ASEANの外相たちはラオス・ルアンパバーンで開催される今年最初の会合でミャンマー問題を含む複数の案件について議論する予定だ。
インドネシア戦略国際問題研究所(CSIS)のアナリストはAP通信の取材に対し、「インドネシアが議長国に就任した時、多くの期待が寄せられたが、結果は限定的だった」と語った。
ラオスは一党独裁体制を確立し、中国寄りの政策を導入。ミャンマー軍政と強い結びつきを持つ中国に配慮し、民主派勢力の要求をはねつける可能性もある。