◎全国で昨年殺害された警察官は合計412人。22年比で約2%増となった。
メキシコ中部グアナフアト州で正体不明の武装集団が警察の車列に待ち伏せ攻撃を仕掛け、警察官4人が死亡した。地元当局が25日、明らかにした。
それによると、事件はグアナフアト州郊外の市道で24日遅くに発生。パトカー2台が待ち伏せ攻撃を受けたという。
グアナフアト州では世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」や№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」、麻薬組織「湾岸カルテル」などが支配権をめぐって長年抗争を繰り広げてきた。
地元メディアによると、犯行声明を出した組織は確認されていない。警察が現場を封鎖し、捜査に当たっている。
事件が発生した市道とその周辺地域ではハリスコ新生代と地元のギャングが支配権を争っていると伝えられている。
一方、南西部ゲレロ州の警察当局は24日、観光客に人気のある町の郊外で警察官2人の遺体が見つかったと発表。2人の身体には銃弾が数十発撃ち込まれていたという。
グアナファト州は最も多くの警察官が死傷している州であり、当局によると、昨年は少なくとも60人が殺害され、数百人が負傷したという。
全国で昨年殺害された警察官は合計412人。22年比で約2%増となった。