◎ゲレロ州を含むメキシコ南西部ではギャング間抗争が激化し、暴力事件が急増している。
メキシコ南部ゲレロ州の集落が麻薬カルテルの攻撃を受け、少なくとも5人が死亡した。警察当局が7日、明らかにした。
それによると、この集落は麻薬組織ファミリア・ミチョアカーナと別のカルテルもしくはギャングの抗争に巻き込まれたとみられる。
地元の人権団体は少なくとも6人が負傷したと報告。警察は負傷者の数を明らかにしていない。
警察によると、住民が全焼した車の中から5人の遺体を回収し、警察が到着する前に集団墓地に埋葬したという。
地元の人権団体はファミリア・ミチョアカーナの戦闘員が5日に集落を襲撃し、正体不明の武装集団と銃撃戦になったと報告している。
ファミリア・ミチョアカーナはドローン空爆で武装集団を追い払ったと伝えられている。
負傷した6人は近隣の町に搬送され手当てを受けているようだ。
AP通信は関係者の話しとして、「人権団体の調査員が陸軍より先に現場に入り、全焼した車と5人の遺体を確認した」と伝えている。
それによると、5人の遺体は性別が見分けられないほど焼け、骨がむき出しになっていたという。
ソーシャルメディアで共有された動画には燃え尽きた車両と人骨が映っていた。
その後、陸軍と警察の合同部隊が現場を封鎖。証拠を回収した。
警察は現場から逃亡したファミリア・ミチョアカーナの戦闘員と武装集団の行方を追っている。
ゲレロ州を含むメキシコ南西部ではギャング間抗争が激化し、暴力事件が急増している。中央政府は昨年10月末、ゲレロ州に陸軍兵士を含む治安部隊員300人を派遣した。