◎団体客向けのバスの定員は現在の半分、25人に制限され、拡声器の使用も禁止される。
イタリア・ベネチア当局は30日、来年6月から団体客の人数に制限を設けると発表した。
それによると、団体客向けのバスの定員は現在の半分、25人に制限され、拡声器の使用も禁止される。
ベネチア市は声明で、「この方針は観光客の多いムラーノ島などの状況を改善するのが目的である」と述べた。
当局は来年、日帰り観光客に1人あたり5ユーロの料金を課す新しいシステムもテスト導入する予定だ。来年4~7月中旬の週末に適用される。
これは混雑を緩和し、ベネチア市民の生活の質を向上させることを目的としている。
ユネスコはベネチアを2度、危機遺産リストに登録するよう提案した。その最大の要因は観光客の増加であった。
1度目は大型クルーズ船の入港を制限することで回避。2度目は今年9月、日帰り観光料金の導入を発表することで回避できた。